月別アーカイブ: 2018年3月

探偵小沢からのご挨拶

自己紹介をしておこうと思う。

小沢といいます。
僕は私立探偵という仕事をしている。

都内の某有名私立大学を卒業したのに、こともあろうに新卒で探偵の仕事に就いた変わり者だ。探偵歴は15年程、手がけた案件は1000件を越える。

ただ、人里離れた雪山のペンションで密室殺人事件にでくわして電話線を切られたことはないし、ベイカー街に住んでもいないし、麻酔を仕込んだ腕時計もしていないし、伊達にあの世も見ていないし、祖父の名に懸けて何か大きな発言をしたことはない。

だけど、そういったフィクションよりもよっぽど生々しい、ドロドロとした人間ドラマを自分自身のこの眼で見てきた。

「事実は小説よりも奇なり」である。

このブログでは、世間ではまだまだ認知度の低い「探偵」について発信していこうと思う。探偵に対して「怪しい」というイメージを持つかもしれないが、あまり表には出てこないというだけで実はみんなが思っている以上に、どうしても探偵の助けが必要な状況に陥ってしまった人間ってのは、たくさん居る。探偵はそういう困っている人達の味方だ。何よりも、僕の掴んだ証拠で人生が好転していった依頼者は本当に多い。

しかしながらネットで見かける探偵ブログや探偵まとめ記事サイトのほとんどは、露骨な自社の宣伝やアフィリエイト広告で溢れかえっている。商業的だし、何より中身がつまらん。

ところで僕は、もうかれこれ9~10年ほど探偵の情報発信を続けている、いわゆる探偵インフルエンサー(笑)の第一人者でございます。自分で言うのもなんですが超売れっ子です。TwitterYouTubeでも数万人を超えるフォロワーさんがいて、文春さんをはじめとした雑誌の取材もたくさん受けたし、元SMAPやお笑い芸人さんのバラエティ番組にも出演している社会不適合者だ。もちろん仕事には全く困っていない。なので、このブログは完全に僕個人の趣味で超自由に書いていく。よくある広告とかも見にくくなるから一切張らない。

このブログを通じて、探偵がみんなにとってより身近な存在になってくれたら嬉しい。探偵業界のイメージ向上ってやつだ。単純に探偵という仕事に興味がある人はもちろん、浮気をされた人・浮気をしてる人、これから探偵になりたいなんていう人にもオススメだ。

探偵という影の職業であるにも関わらず顔出しをして、ここまで赤裸々に探偵としての情報発信を行なっている変人は業界でも僕だけだ。
それ相応のリスクを背負う覚悟と自信の表れなのだよワトソン君。

よろしくどうぞ。

探偵小沢のTwitter
探偵小沢のYouTube

浮気調査の目的

【愛しているから人を傷つけるとはよく言うが、傷つけたから愛せるとも言える】

誰のことばなのか忘れてしまったけれど、僕が好きなことばです。

探偵が行う調査の中で一番多い調査の種類は、浮気調査である。その浮気調査を依頼してくる人達の中でも、依頼に至った動機、目的は様々だ。

・浮気をしているかもしれないから調べたい
・浮気相手と別れさせて、パートナーとの関係を修復したい
・浮気相手に慰謝料請求をしたり社会的信用を落として復讐してやりたい
・既に浮気をしているのはわかっているから証拠を撮って有利な離婚がしたい
・自分は離婚するつもりは無いが、もしも配偶者から離婚を切り出された時の保険のため

それぞれの目的達成の為に、依頼者は僕らのもとへやってくる。探偵の料金は高いというイメージがあるかもしれないが、慰謝料の請求や有利な離婚ができれば、実際のキャッシュもお釣りがくることがほとんどだし。何よりも お金には替えられない、精神的な安堵や満足を得たり、人間関係の修復などを手伝えるのも探偵ならではだ。

「人に言えない秘密」を扱う性質上、探偵への依頼や相談はしずらいとは思うけれど、もっと多くの人が気軽に探偵と接触を持てたら、みんなの人生がより捗るはず。それこそ匿名で交流のできるTwitterなんて、相性がいいと思うんですけどね。

そうそう。
浮気調査依頼の動機の中で1番多いのが、意外にも「関係修復目的」。

まだまだ世の中、捨てたもんじゃないです。

僕が探偵になった理由

「どうして探偵になろうと思ったの?」

自分が探偵だと知った人間は、決まってこの質問をしてくる。

それなのに、既に何百回と質問されているであろうこの質問に対して、実のところ、未だに自分の中でしっくりくる回答ができていないのだ。
大体はふざけて「モテると思ったから」とはぐらかしている。

昨今、テレビドラマや小説、漫画にアニメと人気の「探偵」という職業。言葉の知名度や馴染みはあるものの、それ自体を仕事にしている人間は非常に稀有だ。当然の疑問だろうし、そう質問するのも無理はない。

1番最初にこの質問をしてきたのは、僕の恩師である。
それは10年前のあの日、探偵として雇ってもらえるかどうかの面接の時だ。

もうあまり覚えていないが、多分。「困っている人を助けたいからです」とか「普通の人生では味わえない体験がしたいからです」とか「浮気をするような人間に正義の鉄槌を食らわせたいからです」とか言っていたような気がする。確かにその理由も間違ってはいない。

「もうここで私と話している時点で、君は探偵になる運命だったんじゃないですかね?」

彼にそう言われて、僕は探偵になった。

思うに僕の探偵の原体験は小学生時代にある。
当時、クラスで友達の後藤君のお母さんを意味もなく尾行するという遊びが流行った。近所の友達と何人かでやって みんなは尾行がバレちゃってたけど、自分だけは最後まで気付かれなかった。色々と早かったんだな…
それにさっき小学校の卒業アルバムを引っ張り出してみたら、将来なりたいもの「焼きそば」って書いてあって震えた。大丈夫か俺。

今この文章を書いている最中にも、自問自答してみたが、やはりまだ明確な答えは出てこない。なんで未だに探偵を続けているんだろう?
ただ、どんなに辛い現場であっても、探偵を辞めたいと思った事は1度もなかった。そういった意味では、もう10年程やっているわけだし、向いてはいるんだとは思う。

あとやっぱモテたい。