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探偵から見た「浮気」

恋人の浮気が発覚した瞬間の、サーっと身体中の血の気が引いて周りの音が聞こえなくなってから次第に自分の心臓がバクバク鳴り出して小さく手が震えて冷や汗が出て視界がクラクラしだしてから自分の置かれた状況が徐々に理解できてくると共に一気に悲しみと怒りが押し寄せてくるあの感覚。わかります?

今まであなたは、浮気をしたことがありますか?
今まであなたは、浮気をされたことがありますか?

どちらか片方、もしくは両方の経験をお持ちの方も多いことだろう。世の中に溢れかえっている「浮気」について探偵的な目線からザックリと語ってみようと思う。

浮気の基準は人それぞれだろうけど、ここでの定義は「パートナー以外の人間とセックスすること」としましょうかね。

普通の会社員の方が毎日通勤するような感覚で、僕は尾行して他人の浮気を観察する仕事をしているわけですから、そりゃ浮気についても一家言(いっかげん)ありますわな。

そんな仕事をしているせいか、友人とかによく言われるんですよ『世の中から浮気がなくなっちゃたら、小沢君の仕事は廃業しちゃうよね』って。でも大丈夫です。この世から浮気がなくなることなんて絶対にないですから。これは断言できます。

まぁ今のご時世、緊急事態宣言中だろが、対象者のみなさんは普通に浮気しまくってましたねぇ。もうガンガンラブホ行ってましたよ。っていうかその日もどこもラブホ、満室ばっかでしたからね。マジでみんな濃厚接触してましたよ。いや粘膜接触か。(←言いたいだけじゃねぇか)

そもそも、浮気のメカニズムについて説明すると。ホモサピエンスからなる、進化生物学的な視点で見れば、非常に単純明解です。男性は、より多くの自分の遺伝子をばら蒔いて、子孫を残すように、もともと生物学的にデザインされています。女性は、自分が生んだ子供を育てる力のある男性に惹かれるように、もともと生物学的にデザインされています。あ、ここでいう子供を育てる力っていうのは、旧石器時代でいう狩猟能力、現代でいうお金ですね。

ようするに男は、性的な観点から浮気して
女は金銭的な観点から浮気をしやすいと

確かにですね、僕の依頼者さん達もそうなんですけど。ほら、自分のパートナーの浮気相手がどんな人物なのかってやっぱ気になるじゃないですか?だから男性の依頼者さんは、浮気相手の男の、職業や家の規模を、まず知りたがる人が多いですし。一方女性の依頼者さんは、浮気相手の女の、顔や年齢を、まず知りたがる人が実際多いですから。その生物学的な傾向ってのは、まぁあながち間違ってないのかなと、感じますね。

でまぁどんな人が浮気をするのか?ってとこですけど、これまたよく質問されるんですよ『探偵から見て、浮気をする人の特徴とか共通点ってありますか?』みたいにね。

これを言っちゃアレですけど、人間はホント誰しもが浮気をする素因を持っているんですわ。超残念ながら。

街中で見かける
楽しそうなカップル
幸せそうな子連れ夫婦
仲睦まじい熟年夫婦

はい、その内のだいたい6組に1組くらいは浮気相手と一緒にいる人達です。子連れだからって油断するんじゃねーぞ、それ浮気相手の連れ子だから。俺もうそういうの何度も見てるから。世の中マジで浮気ばっか、誰しもが浮気する危険性をはらんでいます。

「いやいや私は絶対に浮気はしません」って方も当然いらっしゃるでしょうけど、それはあなたの価値観やエゴやリスクなどを天秤にかけた結果、今現状その判断をされてるってだけであって、これから先の人生において浮気を絶対しないとは言い切れないはずだ。
事実、浮気をする人には大きく分けて2つのタイプがありまして。1つ目は 昔から異性好きで、チャンスさえあれば浮気がしたいと常に望んでいるタイプの人。2つ目は 元来マジメで一途なんだけど、ひょんなキッカケで、まぁいわゆる出会いがしらの事故のように人生で初めての浮気を経験してしまうタイプの人。言うまでもなく厄介なのは後者です。

誤解を恐れず言えば(恐れろよ)僕は浮気に関してはそこそこ寛大です。だってある一定のレベル以上の人間力と魅力を持った者同士であれば 男と女なんて根本的に惹かれ合うようにできてるわけだし、そりゃ浮気心だって芽生えますよ。もうそれはもうしょうがない。だって人間そういう風にできてるんだもん。ただし不倫、テメーはダメだ。

それを飲み込んだ上で、どう立ち振舞っていくのか、ってとこに、その人の人間性が問われてくるわけです。そこに人生のドラマってのが生まれてくるわけだ。

だから僕はね、幸せそうなカップル・夫婦と知り合うと『僕 探偵なんで、なんかあった時はすぐに相談してくださいね(キリッ!)』みたいにふざけてね言って笑いを取ることが多い。そうすると相手も『こりゃ絶対浮気できないなぁ~』みたいに言ってきてね。でも数年後に どっちか片方から浮気調査の依頼が来るんだよ、マジで。全然笑えない。

「うちの彼氏(彼女)は全然モテないから心配ないです笑」と高を括ってる方がいますが、浮気をするかどうかにモテは全く関係がないんですよね。むしろ「本当にモテる人間の方が実は浮気をしない」とかもよく聞くんですけど、それも大間違い。本当にモテる人間の浮気ってのは、そうそうバレないってだけです。絶望しろ。

まぁ浮気をしない人ほど、自分の恋人の浮気をあまり心配しない傾向がありますよね。なぜなら自分がしない事を、他人がしている時の心境や理由をイメージしずらいからです。逆に浮気をする人ほど、自分の恋人の浮気を心配して束縛をしたり、独占欲が強い傾向があります。実際、自分は浮気してんのに、本命のパートナーの浮気には絶対に堪えられないって人、結構多いですから。ちなみに僕もそうです。

だからそう。「自分も浮気するかもしれないけど、その代わりにあなたも浮気していいですよ」って名言する人がたまにいるけど、そういう人間はそもそも、それを伝えた相手のことを、最初から本命として捉えていないだけのことが多いですよ。あなたも心当たり、ありません?

やや唐突ですがここでバレにくい浮気のコツを教えましょう。一見すると恋人の為にやっていると思われる行動と、実は浮気相手の為にやっている行動とを一致させる自然な理由付けを【普段から】していくことです。そうすれば恋人からは怪しまれるどころか逆に感謝をされるようになりますし、それよってさらに浮気を疑われにくくもなります。ちょっと話が逸れたな。

浮気ねぇ…
まぁみんな浮気が大好きだよねw

ほら、浮気や不倫とかに対して、世間の風当たって今めっちゃ強いじゃないですか、芸能人叩いたりとかさ。だから一般的には「浮気や不倫に対して厳しい世の中になってきた」みたいに言われてるんですけど、違うんですよ。探偵やってる僕が感じているのは「浮気や不倫の話をみんなが聞きたがる世の中になってきた」ってことです。
んで、みんなが浮気や不倫の話を聞きたがるのは、それをどこか他人事として聞きながら 自分には降りかかってこないものだと安堵することによって楽しんでいるからだと思うんです。でも残念ながら、ぜんぜん他人事じゃないですよ。それはつまり、今後あなたが浮気されるかもしれないし、今後あなが浮気してしまうかもしれない、って意味で、他人事じゃないよ、と言ってるわけです。
被害者だけでなく加害者しも成り得るよ、ということを僕は言いたいわけですね。

 

くれぐれも、デリカシーの無い浮気はするんじゃないぞ。

 

じゃあ最後にね、長年探偵をしてきた僕の持論をひとつ。

男性はパートナーから本気で愛されていても浮気をしますが
女性はパートナーから本気で愛されていたら浮気をしないんです

「いやいや女性だって普通に浮気するじゃんか」って言うけど、それって厳密には浮気じゃないですからね。単純にもうパートナーのことを本気で愛してはいないってだけです。女性は本当に愛した男性の為なら テコでも動きませんからね。本当に。
これを身をもって実感したことのない男性諸君は、女修行をやり直した方がいいぞw

   

  

男の浮気は男のせい
女の浮気は男のせい

覚えておいて損はないだろう…

 

 

(キマった…?俺めちゃくちゃキマッってた?www)

【浮気調査】現役の僕がどこにも載ってない探偵事情と選び方を教える

「浮気調査の依頼をするなら、どこの探偵がおすすめ?」

やれやれ…この質問はもう聞き飽きたよワトソン君。

冒頭からすいません、小沢です。
まずこのページに辿り着き、今この文章を読んでいるあなたに「おめでとう」と言いたい。なぜならこのブログは、探偵業界の裏事情に詳しいこの僕が、営利目的というよりかは単純な趣味で好き放題に書いている、ネット上で唯一の(少しどうかしてる)探偵ブログだからだ。

僕は大学卒業後に新卒で探偵になって今年で探偵歴15年程。大手探偵社の役職を経て複数の探偵社の立ち上げとコンサルを経験し、手掛けた依頼は900件以上の現役私立探偵です。探偵いち個人が、ここまで赤裸々に探偵の情報発信を行なっているのは、探偵業界でも今のところ僕だけで(追記:今現在では僕の模倣アカウントは出てきた)、まぁ自分で言うのもなんですが ぶっちゃけそこそこ売れっ子です。TwitterYouTubeでも、数万人を超えるフォロワーさんがいて、ありがたいことに仕事には全く困っておりません。なので、この記事では他のどのサイトにも載っていない情報をぶちまけて書いていく。

  

あなたにとってベストな探偵社は?

先に結論から言うと、依頼者の最終的な目的・調査内容・既に持っている情報・資金等により、調査規模や調査方法が全くもって変わってくる為

『一概に言えない』

これが答えだ。ある程度のヒアリングをしなければ、ベストな探偵社なんて僕でもわからない。

僕のもとへ相談に来た依頼者さんのほぼ全てが「まさか自分の人生で探偵に浮気調査の依頼をする日が来るとは夢にも思っていなかった…」と仰っていた。それもそうだろう、多くの人にとって探偵なんてドラマや漫画の世界だけの架空の存在だ。

だから、いざ探偵に浮気調査の依頼をしようとしても、どうしたらいいのかなんて全くわからないのが当たり前だ。「人に言えない秘密」を扱う性質上、友人はおろか親族には尚更相談ができない内容の人もいるだろう。そして当然、探偵の口コミや評判などを日常生活で耳にすることなど皆無なはずだ。

そうなると現代社会においては、ほぼ全ての人がインターネットの検索サイトで探偵について調べることになり、そこで初めて探偵の情報に触れる。だが、ネットでの探偵選びには多くの罠が潜んでいるのだ。そこで今回は、昨今の探偵業界におけるネット集客の実情を、探偵側の内事情も明かしつつ解説していこう。(同業者すまん)

ぜひとも探偵選びの参考にして欲しい。

  

探偵のネット集客の闇

1、リスティング広告

まずGoogleやYahoo!で「探偵 浮気調査」と検索すると、だいたいは1番上にこんなのが表示される。

『浮気調査なら ○○ 探偵社!』

『業界最安!料金で選ぶなら○○探偵!』

『絶対に失敗したくないなら○○探偵!』

『やっぱり大手探偵社が安心!』

『TV出演多数の探偵社!』

『警察OBや弁護士と連携の探偵社!』

『新一……』

『らぁああああんッ!!!』

いわゆる「リスティング広告」と呼ばれるものがズラッと上の方に出てきます。最後の2つは嘘です。よく見ると下の方に「広告(AD)」って書いてありますね。実はこのリスティング広告を出すのに、全国の探偵社はGoogleやYahoo!等にめちゃくちゃ高い広告費を払っているんです。リスティング広告とは、簡単に説明すると、指定したキーワードに対してオークション形式で決められた資金を入札し、自分の出した広告が1クリックされる度に単価に応じた料金支払いが発生する仕組みの広告です。

つまり、1番上に出てくるからって、その探偵社が1番良いってわけでは決してない。単にその検索キーワードに対して1番高い広告費を払っているというだけです。 要は お金にものをいわせた殴り合いが行われている。 そしてこのリスティング広告費用を賄う為に、調査料金が高額になってしまい、それを依頼者さんが負担するという構図になっているのが探偵業界の実情です。概して大手探偵社の調査料金が高額なのは、こうした背景があるからなのです。 (大手探偵社の広告費はおおよそ月間3000万程です)

このあたりの広告宣伝費の仕組みが改善されれば、もっと調査料金も安くなって、探偵がより多くの人に気軽に利用してもらえるサービスになると思うんですけどね。だからこそ僕が日々探偵の認知普及に励んでいる。

余談ですが ここだけの話、ライバル探偵社のリスティング広告に対して、わざと不正クリックを繰り返して、相手の広告費を無駄にすることで資金を削り合うという非常に情けない攻防が、広告を出している探偵社同士で日常的に繰り広げられています。つい先日もこの不正クリックの裁判で戦ってましたよ。どこの探偵社とまでは言わないでおきますが、夫婦で探偵会社を共同経営していたのに、浮気が原因で離婚して分社してまでこんな喧嘩を続けているとは、なんともまぁ皮肉な話ですよね。 探偵業界って大体こういう内部分裂ばっかです。

あとリスティング広告に似たものでリターゲティング広告ってのもあります。ほら、Google検索で一度「探偵」とか「浮気調査」とか調べちゃうと、その後に探偵の広告がめっちゃ出てくる様になりませんか?あれです。 大手の探偵社はリターゲティング広告にも相当広告費出してます。ちなみに僕のこのブログには広告を一切張っていません。もし広告を張れば僕にまぁまぁのお小遣いが入ってくるのですが絶対に張りません。なぜなら せっかく読んでくれてる人が見ずらくなっちゃうだろうし、こういう広告に出てくる探偵社でまともなところを知らないからです。

  

2、アフィリエイト広告

そしてそのリスティング広告の下の方はこんな感じだ。

『おすすめの探偵会社ベスト3!』

『探偵事務所人気ランキング!』

『失敗しない探偵社5選!』

『信頼できる探偵社まとめ』

『東京の大手の優良の探偵特集』

『新一……』

『らぁああああんッ!!!』

インターネット上で、やけに探偵のことをまとめたこんな風な情報サイトをよく見かけませんか?あと最後の2つの台詞が無い劇場版名探偵コナンの予告編って無くないですか?

アフィリエイトとは、簡単に説明すると、インターネットを利用した成果報酬型の広告のことです。その広告をクリックしたユーザーが、広告主のサイトで商品を買ったりサービスに申し込んだりすると、紹介のお礼として報酬を得ることができるというわけです。

そしてこの探偵のアフィリエイトなんですが、実はアフィリエイト業界の中でもなかなか美味しい案件でして、結構高額の成果報酬なんですよ(およそ1件につき10000円以上)。その為、探偵の情報サイトはアフィリエイター達の間での激戦区となっております。どうりで探偵についての情報サイトが多いわけですね。だって考えてもみてくださいよ、もし何の利益もなかったらあんな親切(そう)に探偵のことを紹介したサイトなんて誰が手間暇かけて作りますか?まぁつまりそういうことなんです。

そしてこのアフィリエイトサイトなんですが、少し言い方が悪いかもしれませんが、現役探偵の僕から言わせてもらうと、探偵社についてはちゃんちゃらおかしい内容が書かれています。あ、先に言っておきますが、僕は別にアフィリエイターをディスりたいわけではありません(お付き合いをさせてもらっている優秀なアフィリエイターの友人もおります)。ですが、多くのサイトでは、ぶっちゃけ素人に毛が生えたレベルの人間が書いた非常に無責任な内容の記事を目にするのは紛れもない事実です。 特に高単価の探偵業界はそう。

だってそもそも『おすすめ探偵ランキング』とか意味不明じゃないですか?一体何を基準におすすめしてるんだろうって思いません?もちろんその記事を書いている人間が、過去に複数の探偵社に実際に調査を依頼して、その調査結果を元にランキングを作成しておすすめしているならまぁ話は別ですけど、そんな記事を見た事はない。

探偵社を格付けしているアフィリエイター達の謳い文句がなかなか香ばしいので、いくつかピックアップして紹介します。

◆全国14拠点に店舗展開!
⇒実は屋号登録のしてある調査員が住んでるアパートの一室の住所なんだよなぁ…

◆警察OBも連携の安心の探偵社!
⇒いわゆるただの天下り、調査に関しては特に何の役にも立たない。

◆弁護士が選ぶ探偵ベスト1
⇒錯覚資産おつ。

◆ベテラン調査員!
⇒ベテランの定義は?ってかそこの探偵社は外注に仕事ふりまくってるけどな。

◆探偵業法届出のある正式に警察認可の探偵!
⇒今どき業法届出を管轄公安委員会に出してない探偵社を探す方が逆に難しいわ。

◆依頼の料金が30〜50%OFF!
⇒元の値段を上げればよくね?

◆アドバイザーが探偵を選んでくれる!
⇒社名の違う系列の探偵(グループ会社)に仕事ふってるだけ、微妙な案件は外注に投げて中間搾取。

◆たしかな調査力!
⇒たしかなちょうさりょくwww

こういった文言を巧みにを並べて、成果報酬の欲しさに強引に問合せに誘導しているんですよね。そして当然のことながら記事を書いている人間は、これらの探偵の内事情を全く理解していないので、いかに無責任なアフィリエイトになっているかがお分かり頂けるだろう。

・恋人は浮気してるかも?浮気チェック10項目!
・LINEで浮気を見破り自分でバレない証拠探し!
・不倫をする男性の心理状態と4つの浮気タイプ!
・AB型の浮気の特徴は?傾向を大分析!
・結婚式の二次会は注意!?浮気につながるイベント対策!

あとはSEO対策でこんな感じの いかにもなタイトルの記事を量産して、サイト訪問者の不安を煽りまくってから探偵への問合せに誘導。そして極めつけはサイト管理人のプロフィール。

★このサイトの運営者★
子持ち主婦の美雪です!このサイトを立ち上げたきっかけは旦那の浮気でした!実際に探偵に依頼して証拠をゲットしました!でも探偵選びって難しい…そこで、私の過去の経験から少しでもみなさんの役に立たてればと思い…(以下略)

泣ける話だぜw健気な似顔絵イラストで好感度もアップ!似たような境遇でシンパシーだ!バンバン探偵まとめ記事も量産する!なんて親切な主婦なんだ美雪!でも注意して見ると自分のキャラ設定がブレてる記事がたまにあるぞ気をつけろ美雪!

ライティングは上手いけど探偵のことをほぼ何も知らない外注のライターさんが書いたサイトってマジで多いです。まぁランサーズとかのクラウドソーシングのサイトで探偵ジャンルの記事ライティングの代筆依頼って常にたくさんありますからねぇ…法人サイトの人海戦術恐ろしや。

探偵のみならず、借金・債務整理や美容整形など、他人に相談しにくいサービスは基本的にネットで調べることでしか業者を選ぶ手段がないですからね。故にネット検索が探偵のアフィリエイトで溢れかえってしまうのは、致し方ないのかもしれない…でもそれによって浮気や不倫などで精神的にも追い詰められ、本当に藁にもすがる思いで探偵を探しているような依頼者さんが、不確かな情報に踊らされて搾取されてしまうのは実に残念なことである。

平成18年(2006年)に探偵業法が制定されてからは、悪徳探偵も減ってきている昨今、いまだに探偵業界が不明瞭で怪しいとかイメージが悪いのは、何も探偵側にだけ原因があるのではなく、探偵アフィリエイター界隈のこういったネット集客事情にも原因があるのではないかと僕は思う。

  

3.探偵の自社宣伝ホームページ

あとはそれぞれの探偵社の自社宣伝の公式HPが検索結果に出てきます。一般の方からすると「なんかよく分からないけど、この探偵社さんすごいのかも…!」と思わせるような、それっぽい宣伝文句がズラッーとホームページには並んでいます。このへんは前述のアフィリエイターもよく引用して紹介してますね。よく目にする謳い文句をまたもやピックアップ。

◆顧客満足度99.8%!
⇒自己申告おつ。

◆女性探偵多数在籍!
⇒事務員や営業を探偵と称しています。実際に現場に入る女性調査員は全国的にも非常に少数なのが実情です。

◆結果が出なかったら0円!
⇒もしそれが本当なら雇用を抱えた探偵社なら絶対に潰れてます。笑

◆特殊機材を用いた特殊調査も可能!
⇒光学1200倍ズームとか特殊暗視レンズとか特殊機材とか、実際の調査ではまず使わないし、それが調査の成功に影響することはまずない。

◆カウンセラー制度!
⇒特別な資格もないあのゴリゴリ営業集団のことかな…?

◆メディアに多数掲載!
⇒調査力とはまた別の話。ただ多少は規模の目安になる。

◆特殊訓練を受けた探偵犬の調査も!
売上経費計上担当、調査になんて絶対に絶対に使いません。ちなみに僕は探偵犬の散歩当番をしてあげてたことあります。

◆一般社団法人○○調査業協会加入!
⇒ただの自称団体。そもそも監督官庁制度は廃止されてるし国の認可なんてない。いわゆる弱小探偵社を囲って喰いものにしてる団体。所詮一般社団法人止まりw

◆真実はいつもひとつ!
⇒バーローwww

ごめんなさいもうコナンネタやめます本当にすいませんwネットでの探偵選びに疲弊した依頼者さんが「どこの探偵社もうさんくさすぎて、もう一体何を基準に選んだらいいのかわかりません…」と僕にDMで泣きついてくるのも納得できるなぁと。あと中小規模の探偵社に多いですが、ホームページの作りが妙に粗雑で安っぽかったり、無料素材の画像ばかりを使ったページが多いのも、うさんくさいレベルを上げる要因になっていると思います。いやいや絶対お前在籍してないだろってフリー素材の人間が『私におまかせください!』とか言ってるのってやっぱシュールですもんね。笑
逆にそこそこ規模の大きい探偵社は、携帯向けの専用のランディングページを外注しており(製作依頼料が何百万もするんですよ!)見栄えにめちゃくちゃ力を入れています。

いやはや時代は本当にインターネットだなと感じますよ。ここ10年だけでも加速してきていると実感します。そういえばみなさん街中で探偵のポスターみたことありすよね?あの黒い犬のポスターで「探偵」って大きく書いてあるやつ。創立60年近い超老舗のAGという探偵社ですが、もう既に負債総額1億円で倒産しました。ポスターだけの宣伝ではネット時代の波に追いつけなかったようです…探偵のネット集客戦国時代ですね。

当たり前ですが探偵の口コミなんてのは、ネットであってもそうそう表には出てきません。Twitterの匿名アカウントのちょっと愚痴交じりの探偵社に対してのつぶやきとかはリアルな内容で意外と信憑性高いですよ。

  

まぁ散々ここまで随意に書き殴ってきましたが、個人的にはアフィリエイトも探偵社の呼び込みも別に全然いいとは思うんですよ、ビジネスだし。ただ、騙すような嘘は駄目だよねってことです。それが言いたかったんです。(本当はコナンのやつがやりたかっただけじゃねぇのかよw)

 

 

探偵会社の闇

あとは最後に探偵会社の儲けの仕組みも暴露しておこうかな。

【おすすめ探偵個人サイト】
 ↑アフィリエイト報酬
【Google】
 ↑広告費
【探偵会社】← 探偵の依頼料
 ↓外注費
【下請会社】
 ↓外注費
【孫請会社】

なんで探偵社の依頼料金が高額なのか?ってのは上の図を見れば一目瞭然だろうと思う。あなたの依頼料金は何を負担させられているのか。もはや今更ここで説明するまでもない。

あと今の令和の時代、探偵会社の事務所って必要か?
その分の家賃とか固定費が浮けば、もっと安く仕事受けれるぞ。笑

見てくれがチャントしてないと依頼が来ない時代は終わった。
今の探偵は中身が見られる時代だ。それを日本で初めて僕が証明した。
最強なのは、広告費コストゼロで集客をでき 且つ信用のある個人の探偵である。

  

  

じゃあ結局どこの探偵に依頼したらいいの?

冒頭にも説明した通り、依頼者の目的・内容・持っている情報・背景により、規模・難易度・最適な調査方法は変わってくる。だから探偵の依頼ってのは直接ある程度の話を聞くまでは、一方的にここがおすすめということは言えない。

ただ一つ言えるのは、集客にコストをかけている探偵社は高くつくということだ。

なので、探偵に関することで本当に真剣にお悩みの方は
小沢まで連絡をくださいご相談に乗ります。

おいおいなんだよ、結局は営業トークかよ!wwww
とか思ったそこの貴方、それは誤解だ。

このブログやTwitterやYouTubeを通じて、僕はほぼ毎日メッセージや相談のDMを貰っている。これは自慢でも何でもなくて探偵という仕事には本当に需要があるということ。しかし、 僕は正直、あまり依頼を受けたがりません。

というのも、そもそも僕は探偵として生きていくことが好きな、ただの変わり者です。たくさんお金が欲しいという気持ちはそこまで無くて、毎月生活の為の最低限の収入があって、家で好きなゲームができればそれだけで満足なんです。

でもまぁこんな僕も20代の下積み時代の頃は、毎日睡眠時間3時間で朝から晩まで泥水をすすりながら調査現場を駆けずり回って探偵修行してましたよ。調査車両を運転しながら信号機が赤色で止まる度に数秒間寝てたなぁ…。24時間365日、深夜だろうが半ノイローゼ気味の依頼者さんからバンバン電話がきたりもしてました。でもそうやってたくさんの依頼を抱えてしまうと ひとつひとつの案件としっかり向き合うことができなくなってしまうので、最近はもうあまり無理はしないようにしています。Dead by Daylightのデイリークエストを毎日やらないといけないんです。

これは持論なんですが、そもそも探偵というのは本来はこちらから営業をかけるべきではないと思っています。「奥さんそれ本当に調査する必要あるんですか?ちゃんと旦那さんと話し合えば済むんじゃないですか?お金もったいないですよ」とか僕は普通に言っちゃう。示談をするにしても相手が納得さえすれば、極論探偵への依頼も必要ないですからね。

それに調査の依頼を受ける探偵側にだって多大なリスクがある。世の中には本当にヤベー奴がいっぱい居るし、ストーカー幇助(ほうじょ)なんてしたら一発で探偵業務停止命令食らう。調査の正当性はもちろんのこと、依頼者の人間性だって重要視してるんです。知ってますか?私立探偵の一番のメリットは仕事を選べることなんです。「この人の為なら頑張れるな」と思える依頼者さんからの依頼じゃなきゃ受けれない(受けてもここぞというところで踏ん張れなくて失敗する可能性が出てくる)、だから僕はあまり依頼を受けたがらないワケ。
  

依頼者が探偵を選ぶのと同様に、探偵もまた依頼者を選んでいるのだ。
(…キマまった。最後自分でもビックリするくらいビシッと決まった…)

 

探偵に依頼するなんて、本当に人生でピンチの場面だと思う。
そんな重要な局面に立ち会わせてもらって 共に二人三脚で戦っていく。
一生の戦友が増えていくこの仕事が、天職だと思っている。
   

     

探偵は嘘をつく

誰しも「嘘つきの羊飼いの少年」という寓話を聞いた事があるだろう。

ある少年が羊の群れの番をしていて退屈になり、村人に向かって叫んだ「狼が襲ってきたぞ」。みんな助けに来たが、もちろん狼はいない。少年は「狼は逃げた」と言い、村人は彼の機転を褒めた。次の日も、その次の日も彼は嘘をついた。そして四日目に本当に狼が来た。少年は必死に助けを呼んだが、村人達は無視した。少年も羊の群れも 食べられてしまった。

この物語は【いつも嘘ばかりついてると、本当の事を言っても、誰も信じてくれなくなる】という教訓を示していると一般的には受け取られている。しかし僕から言わせればこの物語の教訓はこうだ。

 

同じ嘘を二回つくな

 

探偵は嘘をつくプロとも言える。あなたは【嘘】というものについて果たしてどれだけ考えた事があるだろうか?探偵スキルのみならず、現代社会を生き抜く上で必要なのが「嘘をつく能力」である。ここでは嘘の素晴らしさを、僕は伝えたい。なんせ世の中は 嘘でいっぱいだ。

悲しいかな、現代日本の教育シーンにおいては一般的に「嘘をつくのは悪いことだ」という教育が行われている。にも関わらず、嘘をついた事のない人間など存在しないのは実に皮肉である。物心のついた子供は、さも当然の様に学校や家庭で嘘のつき方をどんどん学んでいくのだ。あなただって最初は下手な嘘しかつけなかったはずである、しかしそれが今ではどうでしょう、立派に嘘をつける大人になっているではありませんか!

―それはなぜか?

人とのコミュニケーションにおいて、嘘は必要不可欠なものだからだ。

異論はもちろん認める。だが道徳やモラルの観点はさておき、嘘の要素を完全に排除してしまうと、人間関係というのは かえってぎこちないものになってしまうのである。

 

そもそも人が嘘をつく時には 何かしらの理由が存在する。極論を言えば、自分の目的達成に向けて他者を誘導するために人は嘘をつく。もちろん無自覚に嘘をついている人も多いが、嘘の本質は「誘導」だ。嘘をつくのが上手いという事は、誘導力があるという事なのだ。

人間関係を円滑にする白い嘘(white lie)と呼ばれるものがある。例えば『お世辞』。本心では思ってもいない事を発言するわけだから、嘘をついていると言えるだろう。嘘も追従も世渡りだ。あとは『誇張』や『大げさな表現』『オーバーリアクション』も、一種の嘘のエッセンスが含まれている。「相手をいい気持ちにさせたい」「話を盛り上げたい」、そして「相手との関係性を良くしたい」という意図がある時に、人は少なからずの嘘を並べているのかもしれない。

また、聞き手が聞いた瞬間に、本当の事ではないと判ること —明らかな嘘— を聞かせて、それが嘘だという共通認識を確認し合って楽しむことがある。一緒に笑うため、すなわち『ユーモアとしての嘘』だ。欧米人がこの手のジョークを多用するのは周知の事実だが、ナンパ師もよく使うテクニックである。とどのつまり、嘘(ユーモア)が無い人間との会話は概して退屈なものになってしまうのである。

これは少し拡大した解釈にもなるが、『頭の中で思っている事を言わないでいる』のだって嘘と捉えることもできるのではないだろうか。「本音と建て前」という言葉が存在するように、人は社会生活において本音と建て前を使い分ける。多かれ少なかれ、人間というのは「真実と嘘」という二面性を常にはらんだ状態でコミュニケーションを行うのだ。嘘つきは泥棒のはじまりではなく、社会生活のはじまりだ。

セックスだって、男女の織り成す演技にまみれた嘘と虚構なのかもしれない。これはなんかカッコつけて言ってみたかっただけで深い意味はまるで無い、ごめん。

小説やドラマ、ゲームにアニメや漫画だって実際には存在しない架空のものであり、フィクション(嘘の物語)だ。紀元前からの演劇をはじめ、古より人間の娯楽においてフィクションが必要不可欠であったことは言うまでもないだろう。なかでもSF(Science Fiction)の中には創造上のテクノロジーだったものが、いつしか現実のものになっていたりするのだから感慨深い。嘘から出た実である。

 

ところで、僕は探偵として今まで数多くの不倫の現場を目撃してきた。そして依頼者に対して不倫の報告をしてきた。信頼を裏切られ、絶望して、涙を流して崩れ落ちる人を目の当たりにしてきた。

そこでみなさんにオススメの嘘がある。
そう、『相手の為の嘘』だ。

この『相手の為の嘘』を上手につけるようになれたら、人を傷つけにくくなる。大切な人を守る事ができる。だからこそ、嘘をつく技術を磨け。その嘘をつき通せ。後ろめたさや罪悪感をおくびにも出さずに嘘をつけ。嘘をつくのが罪ではない、それを嘘だと感づかれる事こそが罪だ。パートナーを傷つけるな、墓場まで持っていけ。僕から言わせれば、探偵に浮気調査を依頼されている時点で、既に二流だ。

 

さてここまで嘘の必要性について語ってきたが、絶対についてはいけない嘘もある。それは『自分に対しての嘘』だ。嘘をつくことが上手くなってくると、自分に対しても嘘をつくのがだんだん上手くなってくる。だが、自分の信念や気持ちに対しては決して嘘をついて(裏切って)はいけない。自分を騙してはいけないのだ。自分を信じることができなくなると、自分という人間を乗りこなせなくなってしまう。

僕はかつて、嘘の技術を磨き続けるあまり、自分すらも無自覚に騙すことに成功していた。嘘をつく事による誘導は非常に強力だが、その反面リスキーでもある。失った自分への信頼を取り戻すのには、とても長い時間がかかった。

 

っていうか、大学の履修の必修科目に「嘘のつき方」を追加すべきだと思う。あとは「ミスチル」と「スマブラ」と「SNS映えするカフェで異性の存在をほのめかす写真の撮り方」も追加してくれ。そしたら僕もフル単とれたはずだ。

 

探偵は嘘をつくプロとも言える。あなたは【嘘】というものについて果たしてどれだけ考えた事があるだろうか?この文章やブログも、まやかしなのかもしれない。

現役探偵が教える尾行のコツ

「尾行」という言葉の意味は


気づかれないようにあとをつけて行くこと
                        

 by広辞苑

みなさんも、探偵といえば「尾行」っていうイメージ、持ってますよね?
そう、探偵はこっそりと対象者のあとをつけて、尾行によって決定的な瞬間をおさえていくわけです。探偵の醍醐味ともいえるでしょう。

その尾行において一番大事なのが
「バレないようにすること」です。

まぁ当たり前ですよね。
だってもし尾行がバレてしまったら
探偵は仕事にならないわけですから。

じゃあどんな風に尾行をしたら、バレないのか
そのコツを教えちゃいます。

    

尾行のコツは大きく分けて3つあります


1. 他人に成りきる
2. 観察と想像力
3. 距離の調節

まぁ尾行ってのは奥深いもんなんで、色々と注意しなきゃいけないことあるんですが、特に大事なのはこの3つです。 それぞれ順番に解説をしていきます。

    

    

1. 他人に成りきる

よくテレビとか漫画で、コソコソ尾行して相手に振り向かれたら、サッと電信柱に隠れたりするのを観たことありませんか?

でもアレは嘘です。
実際の探偵は「隠れながらの尾行」はしません。

じゃどういう尾行をしているかっていうと
「周囲に溶け込む尾行」をします。
隠れたりしないで、堂々と道を歩いて尾行するんです。

つまり尾行がバレないようにするには
「対象者の視界に入らない」のではなくて
「対象者に探偵だと思われなければいい」のです。

ってことは「その場所に居そうな人」に成りきっちゃえばいい

例えば、もし街中なら
「そろそろお腹すいたし、何か食べようかな~」
と思ってる人に成りきって
ちょっとお店の看板とか眺めてみたり

もし遊園地なら
「じゃあ次はどのアトラクションに乗ろうかな~」
と思ってる人に成りきって
ちょっとハシャいでみたり

もしオフィス街なら
「あー今日も仕事疲れたなぁ…帰ったらすぐお風呂入ろう…」
と思ってる人に成りきって
ちょっと疲れた表情で下向きながら歩いてみたり

こんな感じで、自分の人物設定というか、キャラ設定をしながら尾行すると、尾行がバレにくくなります。だって仮にそういう人達が視界に入っても、まさか探偵だとは思わないですから。

だからもう究極、自分が探偵ってことを半分忘れちゃうとベストです。笑
そうすれば、対象者が急にUターンとかしてきても、全然動揺しないでやり過ごせるようになりますから。

ちなみに僕は尾行中、対象者から「すいませ~ん」って急に声をかけられて道を聞かれたことがありますけど、自分はもう探偵じゃない設定がしっかりできてたんで全然動揺せずに「あ、はいはい。それならたぶん~…」とか言って冷静に道案内をした後、そのままその日の最後まで尾行をやりきった経験ありますからね。だから本当に大丈夫です。笑

とにかく「他人に成りきる」こと。これが尾行コツです。

     

2. 観察と想像力

尾行ってのは、ただ単に後をついていくだけではなく、対象者を観察したり、想像力を働かせる必要があります。

ところで人間の動きには「予備動作」というものがあります。

予備動作ってのは、人間が何か行動を起こす前には、その「準備の動き」ってのが基本的に存在するんです。目線、歩く速度、身体の重心、姿勢など。それらをしっかりと観察することで、対象者の行動をある程度、事前に察することができます。

例えば、対象者が急に後ろを振り返ることがたまにありますが、その振り返りにも予備動作として歩幅の変化などの僅かな予兆が存在します。それを見逃さなければ、こちらも対象者の動きにスムーズに対応することが可能になります。

たまにネットの探偵記事とかで「探偵は対象者と目が合わないように、対象者の靴を見ながら尾行します」とか書いてあったりするけど、そんな尾行をしているのはまぁ新人探偵くらいですね。しっかり対象者を観察できるようになれば、慌てる必要はなくなりますから。

観察、マジで大事です。

それと「想像力」も必要だったりします。

例えば
対象者がいきなり小走りになったら?
頻繁にスマホを弄りだしたら?
大通りの道路わきでキョロキョロしだしたら?

それらの行動をするのには【必ず】なんらかの理由があるんです。その理由を導き出す為には、想像力を働かさなければいけません。対象者の様子はもちろんのこと、周りの状況、時間帯、シチュエーション、依頼者からもらった事前情報などからも推測ができるかもしれません。

「もし自分が対象者の立場だったら…」
という風に想像力を働かせると、対象者の動きがなんとなく読めるので、尾行の安定度が飛躍的に上昇します。だから、単に対象者をボケーっと見てるだけの探偵ってのは二流なんですよ。



かの大先輩、シャーロックホームズもこう言っています。

『ただ見るんじゃない、観察しろ』

  

     

3. 距離の調節

尾行は対象者との距離が、
離れすぎたら見失ってしまうし
逆に、近すぎても怪しまれてしまいます。
だからその間の「ちょうどいい距離」で尾行しないといけません。この「ちょうどいい距離」の調節が一番難しいんですよね。

もし探偵じゃない一般の素人の方が尾行をすると、新宿とかの人混みだったら、まぁせいぜい15分くらいで見失いますからね。尾行やったことある人はわかると思うんですけど、本当一瞬で消えちゃうんですよ。 

例えば曲がり角で、対象者を追いかけて自分も曲がり角を曲がると、もう対象者の姿が見えないっていうパターンね。もう本当に絶望しますよ。笑

曲がり角での距離の調節については、まず、対象者が曲がり角を曲がったら、探偵は見失わないように一時的にダッシュをして距離を詰めます。そして曲がり角の手前で一気に減速して、あたかもずっと普通に歩いていたかの様に呼吸を整えます。それでおおよそ7~8歩ぐらい後から追いつく感じで距離を調節します。

他には、例えば駅の改札の中だったら、駆け込み乗車をされては困るので、いつもよりも対象者との距離を詰めます。逆に見通しの良い場所だったら、いつもよりも対象者との距離は離します。

こんな感じで、探偵が尾行する時の、対象者との距離ってのは常に一定ではないんです。距離を離すところは離して、詰めるところでは詰める。難しいですが こればっかりはもう自分の感覚として身につけるしかないです。現場での経験がものを言います。

  

はい、というわけで順番に解説してきました
尾行のコツ もう一回振り返っていくと

1. 他人に成りきる
2. 観察と想像力
3. 距離の調節

この3つを習得すれば
上手く尾行ができます。
みなさんもぜひ試してみてください。

   

  

いや、でもよくよく考えたら、試す機会なんてないか。笑