探偵から見た「浮気」

恋人の浮気が発覚した瞬間の、サーっと身体中の血の気が引いて周りの音が聞こえなくなってから次第に自分の心臓がバクバク鳴り出して小さく手が震えて冷や汗が出て視界がクラクラしだしてから自分の置かれた状況が徐々に理解できてくると共に一気に悲しみと怒りが押し寄せてくるあの感覚。わかります?

今まであなたは、浮気をしたことがありますか?
今まであなたは、浮気をされたことがありますか?

どちらか片方、もしくは両方の経験をお持ちの方も多いことだろう。世の中に溢れかえっている「浮気」について探偵的な目線からザックリと語ってみようと思う。

浮気の基準は人それぞれだろうけど、ここでの定義は「パートナー以外の人間とセックスすること」としましょうかね。

普通の会社員の方が毎日通勤するような感覚で、僕は尾行して他人の浮気を観察する仕事をしているわけですから、そりゃ浮気についても一家言(いっかげん)ありますわな。

そんな仕事をしているせいか、友人とかによく言われるんですよ『世の中から浮気がなくなっちゃたら、小沢君の仕事は廃業しちゃうよね』って。でも大丈夫です。この世から浮気がなくなることなんて絶対にないですから。これは断言できます。

まぁ今のご時世、緊急事態宣言中だろが、対象者のみなさんは普通に浮気しまくってましたねぇ。もうガンガンラブホ行ってましたよ。っていうかその日もどこもラブホ、満室ばっかでしたからね。マジでみんな濃厚接触してましたよ。いや粘膜接触か。(←言いたいだけじゃねぇか)

そもそも、浮気のメカニズムについて説明すると。ホモサピエンスからなる、進化生物学的な視点で見れば、非常に単純明解です。男性は、より多くの自分の遺伝子をばら蒔いて、子孫を残すように、もともと生物学的にデザインされています。女性は、自分が生んだ子供を育てる力のある男性に惹かれるように、もともと生物学的にデザインされています。あ、ここでいう子供を育てる力っていうのは、旧石器時代でいう狩猟能力、現代でいうお金ですね。

ようするに男は、性的な観点から浮気して
女は金銭的な観点から浮気をしやすいと

確かにですね、僕の依頼者さん達もそうなんですけど。ほら、自分のパートナーの浮気相手がどんな人物なのかってやっぱ気になるじゃないですか?だから男性の依頼者さんは、浮気相手の男の、職業や家の規模を、まず知りたがる人が多いですし。一方女性の依頼者さんは、浮気相手の女の、顔や年齢を、まず知りたがる人が実際多いですから。その生物学的な傾向ってのは、まぁあながち間違ってないのかなと、感じますね。

でまぁどんな人が浮気をするのか?ってとこですけど、これまたよく質問されるんですよ『探偵から見て、浮気をする人の特徴とか共通点ってありますか?』みたいにね。

これを言っちゃアレですけど、人間はホント誰しもが浮気をする素因を持っているんですわ。超残念ながら。

街中で見かける
楽しそうなカップル
幸せそうな子連れ夫婦
仲睦まじい熟年夫婦

はい、その内のだいたい6組に1組くらいは浮気相手と一緒にいる人達です。子連れだからって油断するんじゃねーぞ、それ浮気相手の連れ子だから。俺もうそういうの何度も見てるから。世の中マジで浮気ばっか、誰しもが浮気する危険性をはらんでいます。

「いやいや私は絶対に浮気はしません」って方も当然いらっしゃるでしょうけど、それはあなたの価値観やエゴやリスクなどを天秤にかけた結果、今現状その判断をされてるってだけであって、これから先の人生において浮気を絶対しないとは言い切れないはずだ。
事実、浮気をする人には大きく分けて2つのタイプがありまして。1つ目は 昔から異性好きで、チャンスさえあれば浮気がしたいと常に望んでいるタイプの人。2つ目は 元来マジメで一途なんだけど、ひょんなキッカケで、まぁいわゆる出会いがしらの事故のように人生で初めての浮気を経験してしまうタイプの人。言うまでもなく厄介なのは後者です。

誤解を恐れず言えば(恐れろよ)僕は浮気に関してはそこそこ寛大です。だってある一定のレベル以上の人間力と魅力を持った者同士であれば 男と女なんて根本的に惹かれ合うようにできてるわけだし、そりゃ浮気心だって芽生えますよ。もうそれはもうしょうがない。だって人間そういう風にできてるんだもん。ただし不倫、テメーはダメだ。

それを飲み込んだ上で、どう立ち振舞っていくのか、ってとこに、その人の人間性が問われてくるわけです。そこに人生のドラマってのが生まれてくるわけだ。

だから僕はね、幸せそうなカップル・夫婦と知り合うと『僕 探偵なんで、なんかあった時はすぐに相談してくださいね(キリッ!)』みたいにふざけてね言って笑いを取ることが多い。そうすると相手も『こりゃ絶対浮気できないなぁ~』みたいに言ってきてね。でも数年後に どっちか片方から浮気調査の依頼が来るんだよ、マジで。全然笑えない。

「うちの彼氏(彼女)は全然モテないから心配ないです笑」と高を括ってる方がいますが、浮気をするかどうかにモテは全く関係がないんですよね。むしろ「本当にモテる人間の方が実は浮気をしない」とかもよく聞くんですけど、それも大間違い。本当にモテる人間の浮気ってのは、そうそうバレないってだけです。絶望しろ。

まぁ浮気をしない人ほど、自分の恋人の浮気をあまり心配しない傾向がありますよね。なぜなら自分がしない事を、他人がしている時の心境や理由をイメージしずらいからです。逆に浮気をする人ほど、自分の恋人の浮気を心配して束縛をしたり、独占欲が強い傾向があります。実際、自分は浮気してんのに、本命のパートナーの浮気には絶対に堪えられないって人、結構多いですから。ちなみに僕もそうです。

だからそう。「自分も浮気するかもしれないけど、その代わりにあなたも浮気していいですよ」って名言する人がたまにいるけど、そういう人間はそもそも、それを伝えた相手のことを、最初から本命として捉えていないだけのことが多いですよ。あなたも心当たり、ありません?

やや唐突ですがここでバレにくい浮気のコツを教えましょう。一見すると恋人の為にやっていると思われる行動と、実は浮気相手の為にやっている行動とを一致させる自然な理由付けを【普段から】していくことです。そうすれば恋人からは怪しまれるどころか逆に感謝をされるようになりますし、それよってさらに浮気を疑われにくくもなります。ちょっと話が逸れたな。

浮気ねぇ…
まぁみんな浮気が大好きだよねw

ほら、浮気や不倫とかに対して、世間の風当たって今めっちゃ強いじゃないですか、芸能人叩いたりとかさ。だから一般的には「浮気や不倫に対して厳しい世の中になってきた」みたいに言われてるんですけど、違うんですよ。探偵やってる僕が感じているのは「浮気や不倫の話をみんなが聞きたがる世の中になってきた」ってことです。
んで、みんなが浮気や不倫の話を聞きたがるのは、それをどこか他人事として聞きながら 自分には降りかかってこないものだと安堵することによって楽しんでいるからだと思うんです。でも残念ながら、ぜんぜん他人事じゃないですよ。それはつまり、今後あなたが浮気されるかもしれないし、今後あなが浮気してしまうかもしれない、って意味で、他人事じゃないよ、と言ってるわけです。
被害者だけでなく加害者しも成り得るよ、ということを僕は言いたいわけですね。

 

くれぐれも、デリカシーの無い浮気はするんじゃないぞ。

 

じゃあ最後にね、長年探偵をしてきた僕の持論をひとつ。

男性はパートナーから本気で愛されていても浮気をしますが
女性はパートナーから本気で愛されていたら浮気をしないんです

「いやいや女性だって普通に浮気するじゃんか」って言うけど、それって厳密には浮気じゃないですからね。単純にもうパートナーのことを本気で愛してはいないってだけです。女性は本当に愛した男性の為なら テコでも動きませんからね。本当に。
これを身をもって実感したことのない男性諸君は、女修行をやり直した方がいいぞw

   

  

男の浮気は男のせい
女の浮気は男のせい

覚えておいて損はないだろう…

 

 

(キマった…?俺めちゃくちゃキマッってた?www)

探偵小沢からのご挨拶

自己紹介をしておこうと思う。

小沢といいます。
僕は私立探偵という仕事をしている。

都内の某有名私立大学を卒業したのに、こともあろうに新卒で探偵の仕事に就いた変わり者だ。探偵歴は15年程、手がけた案件は1000件を越える。

ただ、人里離れた雪山のペンションで密室殺人事件にでくわして電話線を切られたことはないし、ベイカー街に住んでもいないし、麻酔を仕込んだ腕時計もしていないし、伊達にあの世も見ていないし、祖父の名に懸けて何か大きな発言をしたことはない。

だけど、そういったフィクションよりもよっぽど生々しい、ドロドロとした人間ドラマを自分自身のこの眼で見てきた。

「事実は小説よりも奇なり」である。

このブログでは、世間ではまだまだ認知度の低い「探偵」について発信していこうと思う。探偵に対して「怪しい」というイメージを持つかもしれないが、あまり表には出てこないというだけで実はみんなが思っている以上に、どうしても探偵の助けが必要な状況に陥ってしまった人間ってのは、たくさん居る。探偵はそういう困っている人達の味方だ。何よりも、僕の掴んだ証拠で人生が好転していった依頼者は本当に多い。

しかしながらネットで見かける探偵ブログや探偵まとめ記事サイトのほとんどは、露骨な自社の宣伝やアフィリエイト広告で溢れかえっている。商業的だし、何より中身がつまらん。

ところで僕は、もうかれこれ9~10年ほど探偵の情報発信を続けている、いわゆる探偵インフルエンサー(笑)の第一人者でございます。自分で言うのもなんですが超売れっ子です。TwitterYouTubeでも数万人を超えるフォロワーさんがいて、文春さんをはじめとした雑誌の取材もたくさん受けたし、元SMAPやお笑い芸人さんのバラエティ番組にも出演している社会不適合者だ。もちろん仕事には全く困っていない。なので、このブログは完全に僕個人の趣味で超自由に書いていく。よくある広告とかも見にくくなるから一切張らない。

このブログを通じて、探偵がみんなにとってより身近な存在になってくれたら嬉しい。探偵業界のイメージ向上ってやつだ。単純に探偵という仕事に興味がある人はもちろん、浮気をされた人・浮気をしてる人、これから探偵になりたいなんていう人にもオススメだ。

探偵という影の職業であるにも関わらず顔出しをして、ここまで赤裸々に探偵としての情報発信を行なっている変人は業界でも僕だけだ。
それ相応のリスクを背負う覚悟と自信の表れなのだよワトソン君。

よろしくどうぞ。

探偵小沢のTwitter
探偵小沢のYouTube

【浮気調査】現役の僕がどこにも載ってない探偵事情と選び方を教える

「浮気調査の依頼をするなら、どこの探偵がおすすめ?」

やれやれ…この質問はもう聞き飽きたよワトソン君。

冒頭からすいません、小沢です。
まずこのページに辿り着き、今この文章を読んでいるあなたに「おめでとう」と言いたい。なぜならこのブログは、探偵業界の裏事情に詳しいこの僕が、営利目的というよりかは単純な趣味で好き放題に書いている、ネット上で唯一の(少しどうかしてる)探偵ブログだからだ。

僕は大学卒業後に新卒で探偵になって今年で15年程。大手探偵社の役職を経て複数の探偵社の立ち上げとコンサルを経験し、手掛けた依頼は1000件以上の現役私立探偵です。探偵いち個人が、ここまで赤裸々に探偵の情報発信を行なっているのは、探偵業界でも今のところ僕だけで(追記:今現在では僕の模倣アカウントは超出てきた)探偵インフルエンサーの第一人者でございます。まぁ自分で言うのもなんですが ぶっちゃけ超売れっ子です。TwitterYouTubeでも数万人を超えるフォロワーさんがいて、文春さんをはじめとした雑誌の取材もたくさん受けたし、元SMAPやお笑い芸人さんのバラエティ番組にも出演している社会不適合者だ。もちろん仕事には全く困っていない。なので、この記事では他のどのサイトにも載っていない本当の情報をぶちまけて書いていく。

  

あなたにとってベストな探偵社は?

先に結論から言うと、依頼者の最終的な目的・調査内容や難易度・既に持っている情報・使える資金等により、調査規模や調査方法が全くもって変わってくる為

『一概に言えない』

これが答えだ。ある程度の背景のヒアリングをしなければ、ベストな探偵社なんて僕でもわからない。

僕のもとへ相談に来た依頼者さんのほぼ全てが「まさか自分の人生で探偵に浮気調査の依頼をする日が来るとは夢にも思っていなかった…」と仰っていた。それもそうだろう、多くの人にとって探偵なんてドラマや漫画の世界だけの架空の存在だ。

だから、いざ探偵に浮気調査の依頼をしようとしても、どうしたらいいのかなんて全くわからないのが当たり前。「人に言えない秘密」を扱う性質上、友人はおろか親族には尚更相談ができない内容の人もいるだろう。そして当然、探偵の口コミや評判などを日常生活で耳にしたことなど皆無なはずだ。

そうなると現代社会においては、ほぼ全ての人がインターネットの検索サイトで探偵について調べることになり、そこで初めて探偵の情報に触れる。だが、ネットでの探偵選びには多くの罠が潜んでいるのだ。そこで今回は、昨今の探偵業界におけるネット集客の実情を、探偵側の内事情も明かしつつ解説していこう。(同業者すまん)

ぜひとも探偵選びの参考にして欲しい。

  

探偵のネット集客の闇

1、リスティング広告

まずGoogleやYahoo!で「探偵 浮気調査」と検索すると、だいたいは1番上にこんなのが表示される。

『浮気調査なら ○○ 探偵社!』

『業界最安!料金で選ぶなら○○探偵!』

『絶対に失敗したくないなら○○探偵!』

『やっぱり大手探偵社が安心!』

『TV出演多数の探偵社!』

『警察OBや弁護士と連携の探偵社!』

『新一……』

『らぁああああんッ!!!』

いわゆる「リスティング広告」と呼ばれるものがズラッと上の方に出てきます。最後の2つは嘘です。よく見ると下の方に「広告(AD)」って書いてありますね。実はこのリスティング広告を出すのに、全国の探偵社はGoogleやYahoo!等にめちゃくちゃ高い広告費を払っているんです。リスティング広告とは、簡単に説明すると、指定したキーワードに対してオークション形式で決められた資金を入札し、自分の出した広告が1クリックされる度に単価に応じた料金支払いが発生する仕組みの広告です。

つまり、1番上に出てくるからって、その探偵社が1番良いってわけでは決してない。単にその検索キーワードに対して1番高い広告費を払っているというだけです。 要は お金にものをいわせた殴り合いが行われている。 そしてこのリスティング広告費用を賄う為に、調査料金が高額になってしまい、それを依頼者さんが負担するという構図になっているのが探偵業界の実情です。概して大手探偵社の調査料金が高額なのは、こうした背景があるからなのです。 (大手探偵社の広告費はおおよそ月間3000万程)

このあたりの広告宣伝費の仕組みが改善されれば、もっと調査料金も安くなって、探偵がより多くの人に気軽に利用してもらえるサービスになると思うんですけどね。だからこそ僕は長年、探偵の認知普及に励んでいる。

余談ですが ここだけの話、ライバル探偵社のリスティング広告に対して、わざと不正クリックを繰り返して、相手の広告費を無駄にすることで資金を削り合うという非常に情けない攻防が、広告を出している探偵社同士で日常的に繰り広げられています。つい先日もこの不正クリックの裁判で戦ってましたよ。どこの探偵社とまでは言わないでおきますが、夫婦で探偵会社を共同経営していたのに、浮気が原因で離婚して分社してまでこんな喧嘩を続けているとは、なんともまぁ皮肉な話ですよね。 探偵業界って大体こういう内部分裂ばっかです。

あとリスティング広告に似たものでリターゲティング広告ってのもあります。ほら、Google検索で一度「探偵」とか「浮気調査」とか調べちゃうと、その後に探偵の広告がめっちゃ出てくる様になりませんか?あれです。 大手の探偵社はリターゲティング広告にも相当広告費出してます。ちなみに僕のこのブログには広告を一切張っていません。もし広告を張ればまぁまぁのお小遣いが入ってくるのですが絶対に張りません。なぜなら せっかく読んでくれてる人が見ずらくなっちゃうだろうし、そもそもこういう広告に出てくる探偵社でまともなところを知らないからです。

  

2、アフィリエイト広告

そしてそのリスティング広告の下の方はこんな感じだ。

『おすすめの探偵会社ベスト3!』

『探偵事務所人気ランキング!』

『失敗しない探偵社5選!』

『信頼できる探偵社まとめ』

『東京の大手の優良の探偵特集』

『新一……』

『らぁああああんッ!!!』

インターネット上で、やけに探偵のことをまとめたこんな風な情報サイトをよく見かけませんか?あと最後の2つの台詞が無い劇場版名探偵コナンの予告編って無くないですか?

アフィリエイトとは、簡単に説明すると、インターネットを利用した成果報酬型の広告のことです。その広告をクリックしたユーザーが、広告主のサイトで商品を買ったりサービスに申し込んだりすると、紹介のお礼として報酬を得ることができるというわけです。

そしてこの探偵のアフィリエイトなんですが、実はアフィリエイト業界の中でもなかなか美味しい案件でして、結構高額の成果報酬なんですよ(およそ1件につき10000円以上)。その為、探偵の情報サイトはアフィリエイター達の間での激戦区となっております。どうりで探偵についての情報サイトが多いわけですね。だって考えてもみてくださいよ、もし何の利益もなかったらあんな親切(そう)に探偵のことを紹介したサイトなんて誰が手間暇かけて作りますか?まぁつまりそういうことなんです。

そしてこのアフィリエイトサイトなんですが、少し言い方が悪いかもしれませんが、現役探偵の僕から言わせてもらうと、探偵社についてはちゃんちゃらおかしい内容が書かれています。あ、先に言っておきますが、僕は別にアフィリエイターをディスりたいわけではありません(お付き合いをさせてもらっている優秀なアフィリエイターの友人もおります)。ですが、多くのサイトでは、ぶっちゃけ素人に毛が生えたレベルの人間が書いた非常に無責任な内容の記事を目にするのは紛れもない事実です。 特に高単価の探偵業界はそう。

だってそもそも『おすすめ探偵ランキング』とか意味不明じゃないですか?一体何を基準におすすめしてるんだろうって思いません?もちろんその記事を書いている人間が、過去に複数の探偵社に実際に調査を依頼して、その調査結果を元にランキングを作成しておすすめしているならまぁ話は別ですけど、そんな記事を見た事はない、っていうかそんな人間いるのか?

探偵社を格付けしているアフィリエイター達の謳い文句がなかなか香ばしいので、いくつかピックアップして紹介します。

◆全国14拠点に店舗展開!
⇒実は屋号登録のしてある調査員が住んでるアパートの一室の住所なんだよなぁ…

◆警察OBも連携の安心の探偵社!
⇒いわゆるただの天下り、調査に関しては何の役にも立たない。

◆弁護士が選ぶ探偵ベスト3
⇒弁護士は探偵以上にピンキリ、癒着もヒドイ。

◆ベテラン調査員!
⇒ベテランの定義は?ってかそこの探偵社は外注に仕事ふりまくってるけどな。

◆探偵業法届出のある正式に警察認可の探偵!
⇒今どき業法届出を管轄公安委員会に出してない探偵社を探す方が逆に難しいわ。

◆キャンペーン!依頼の料金が30〜50%OFF!
⇒元の値段を上げればよくね?

◆アドバイザーが探偵を選んでくれる!
⇒社名の違う系列の探偵(グループ会社)に仕事ふってるだけ、微妙な案件は外注に投げて中間搾取。

◆たしかな調査力!
⇒たしかなちょうさりょくwww

こういった文言を巧みにを並べて、成果報酬の欲しさに強引に問合せに誘導しているんですよね。そして当然のことながら記事を書いている人間は、これらの探偵の内事情を全く理解していないので、いかに無責任なアフィリエイトになっているかがお分かり頂けるだろう。あそうそう、おすすめされている探偵会社のランキングはアフィリエイトの報酬額の高い順です!笑

・恋人は浮気してるかも?浮気チェック10項目!
・LINEで浮気を見破り自分でバレない証拠探し!
・不倫をする男性の心理状態と4つの浮気タイプ!
・AB型の浮気の特徴は?傾向を大分析!
・結婚式の二次会は注意!?浮気につながるイベント対策!

あとはSEO対策でこんな感じの いかにもなタイトルの記事を量産して、サイト訪問者の不安を煽りまくってから探偵への問合せに誘導。そして極めつけはサイト管理人のプロフィール。

★このサイトの運営者★
子持ち主婦の美雪です!このサイトを立ち上げたきっかけは旦那の浮気でしたが探偵に依頼して証拠をゲットしました!でも探偵選びって難しい…そこで、私の過去の経験から少しでもみなさんの役に立たてればと思い…(以下略)

泣ける話だぜw健気な似顔絵イラストで好感度もアップ!似たような境遇でシンパシーだ!探偵会社へのリンクの張り方が上手い!なんて親切な主婦なんだ美雪!でも注意して見ると自分のキャラ設定がブレてる記事がたまにあるぞ気をつけろ美雪!

ライティングは上手いけど探偵のことをほぼ何も知らない外注のライターさんが書いたサイトってマジで多いです。まぁランサーズとかのクラウドソーシングのサイトで探偵ジャンルの記事ライティングの代筆依頼って常にたくさんありますからねぇ…法人サイトの人海戦術恐ろしや。

探偵のみならず、借金・債務整理や美容整形など、他人に相談しにくいサービスは基本的にネットで調べることでしか業者を選ぶ手段がないですからね。故にネット検索が探偵のアフィリエイトで溢れかえってしまうのは、致し方ないのかもしれない…でもそれによって浮気や不倫などで精神的にも追い詰められ、本当に藁にもすがる思いで探偵を探しているような依頼者さんが、不確かな情報に踊らされて搾取されてしまうのは実に残念なことである。

平成18年(2006年)に探偵業法が制定されてからは、悪徳探偵も減ってきている昨今、いまだに探偵業界が不明瞭で怪しいとかイメージが悪いのは、何も探偵側にだけ原因があるのではなく、探偵アフィリエイター界隈のこういったネット集客事情にも原因があるのではないかと僕は思う。

  

3.探偵の自社宣伝ホームページ

あとはそれぞれの探偵社の自社宣伝の公式HPが検索結果に出てきます。一般の方からすると「なんかよく分からないけど、この探偵社さんすごいのかも…!」と思わせるような、それっぽい宣伝文句がズラッーとホームページには並んでいます。このへんは前述のアフィリエイターもよく引用して紹介してますね。よく目にする謳い文句をまたもやピックアップ。

◆顧客満足度99.8%!
⇒どこから出たのその数字。

◆女性探偵多数在籍!
⇒事務員や営業を探偵と称しています。実際に現場に入る女性調査員は全国的にも非常に少数なのが実情です。

◆結果が出なかったら0円!
⇒雇用を抱えた探偵社なら絶対に潰れてます。というかもし本当なら僕が外注として依頼したい。笑

◆特殊機材を用いた特殊調査も可能!
⇒光学1200倍ズームとか特殊暗視レンズとか特殊機材とか、実際の調査ではまず使わないし、それが調査の成功に影響することはまずない。

◆カウンセラー制度!
⇒特別な資格もないあのゴリゴリ女営業集団のことかな…?

◆芸能人もおすすめ!
⇒調査力とはまた別の話。その芸能人の起用料金は依頼者に上乗せ。

◆特殊訓練を受けた探偵犬の調査も!
売上経費計上担当です。調査になんて絶対に使いません。ちなみに僕は探偵犬の散歩当番をしてあげてたことありますw

◆一般社団法人○○調査業協会加入!
⇒ただの自称団体。そもそも監督官庁制度は廃止されてるし国の認可なんてない。いわゆる弱小探偵社を囲って喰いものにしてる団体。所詮一般社団法人止まりw

◆真実はいつもひとつ!
⇒バーローwww

ごめんなさいもうコナンネタやめます本当にすいませんwネットでの探偵選びに疲弊した依頼者さんが「どこの探偵社もうさんくさすぎて、もう一体何を基準に選んだらいいのかわかりません…」と僕にDMで泣きついてくるのも納得できるなぁと。あと中小規模の探偵社に多いですが、ホームページの作りが妙に粗雑で安っぽかったり、無料素材の画像ばかりを使ったページが多いのも、うさんくさいレベルを上げる要因になっていると思います。いやいや絶対お前在籍してないだろってフリー素材の人間が『私におまかせください!』とか言ってるのってやっぱシュールですもんね。笑
逆にそこそこ規模の大きい探偵社は、スマホ向けの専用のランディングページを外注しており(製作依頼料が何百万もするんですよ!)見栄えにめちゃくちゃ力を入れています。

いやはや時代は本当にインターネットだなと感じますよ。ここ10年だけでも加速してきていると実感します。そういえばみなさん街中で探偵のポスターみたことありすよね?あの黒い犬のポスターで「探偵」って大きく書いてあるやつ。創立60年近い超老舗のAGという探偵社ですが、もう既に負債総額1億円で倒産しました。ポスターだけの宣伝ではネット時代の波に追いつけなかったようです…探偵のネット集客戦国時代ですね。

まぁ散々ここまで随意に書き殴ってきましたが、個人的にはアフィリエイトも探偵社の自社宣伝も別に全然いいとは思うんですよ、だってビジネスだし。ただ、騙すような嘘は駄目だよねってことです。それが言いたかったんです。(本当はコナンのやつがやりたかっただけじゃねぇのかよw)

 

 

探偵会社の闇

あとは最後に探偵会社の儲けの仕組みも暴露しておこうかな。

【おすすめ探偵個人サイト】
 ↑アフィリエイト報酬
【Google】
 ↑広告費
【探偵会社】← 探偵の依頼料
 ↓外注費
【下請会社】
 ↓外注費
【孫請会社】

なんで探偵社の依頼料金が高額なのか?ってのは上の図を見れば一目瞭然だろうと思う。あなたの依頼料金は何を負担させられているのか。もはや今更ここで説明するまでもない。

あと今の令和の時代、探偵会社の事務所って必要か?
その分の家賃とか固定費が浮けば、もっと安く仕事受けれるぞ。笑

見てくれがチャントしてないと依頼が来ない時代は終わった。
今の探偵は中身が見られる時代だ。それを日本で初めて僕が証明した。
最強なのは、広告費コストゼロで集客をでき 且つ実力のある個人の探偵である。

  

  

じゃあ結局どこの探偵に依頼したらいいの?

冒頭にも説明した通り、依頼者の目的・内容・背景により、必要な人員数や最適な調査方法も変わってくる。だから探偵の依頼ってのは直接ある程度の話を聞くまでは、一方的にここがおすすめということは言えない。

なので、探偵に関することで本当に真剣にお悩みの方は
小沢まで連絡をくださいご相談に乗ります。

おいおいなんだよ、結局は営業トークかよ!wwww
とか思ったそこの貴方、それは誤解だ。

10年近くも愚直に探偵の情報発信を続けていると、ほぼ毎日メッセージや相談のDMを貰うことになる。これは自慢でも何でもなくて探偵という職業には本当に需要があるということに他ならない。しかし 僕は正直、あまり依頼を受けたがりません。

もちろん20代の下積み時代の頃は、毎日睡眠時間3時間で朝から晩まで泥水をすすりながら調査現場を駆けずり回って探偵修行してましたよ?調査車両を運転しながら信号機が赤色で止まる度に数秒間寝てたなぁ…。24時間365日、深夜だろうが半ノイローゼ気味の依頼者さんからバンバン電話がきたりもしてました。でもそうやってたくさんの依頼を抱えてしまうと ひとつひとつの案件としっかり向き合うことができなくなってしまうので、最近はもうあまり無理はしないようにしています。女の子とデートもしたいし。

これは持論なんですが、そもそも探偵というのは本来はこちらから営業をかけるべきではないと思っています。「それ本当に調査する必要あるんですか?ちゃんとパートナーと話し合えば済むんじゃないですか?お金もったいないですよ?」とか僕は普通に言っちゃう。だって示談交渉をするにしても相手が納得さえすれば、極論探偵への依頼も必要ないからねw

それに調査の依頼を受ける探偵側にだって多大なリスクがある。世の中には本当にヤベー奴がいっぱい居るし、ストーカー幇助(ほうじょ)なんてしたら一発で探偵業務停止命令を食らう。調査の正当性はもちろんのこと、依頼者の人間性だって重要視しないといけない。知ってますか?私立探偵の一番のメリットは依頼者を選べることなんです。「この人の為なら頑張れるな」と思える依頼者さんからの依頼じゃなきゃ受けれない(受けてもここぞというところで踏ん張れなくて失敗する可能性が出てくる)、だから僕はあまり依頼を受けたがらないワケ。

そしてこれが最後になるが、探偵会社と私立探偵(小沢)との大きな違いは、集客⇒受付⇒個別相談⇒重要事項説明⇒契約⇒打合せ⇒調査準備⇒現場の調査&調査中の連絡⇒調査結果からの今後の作戦立案⇒報告書作成⇒証拠の使い方やアドバイス(必要なら弁護士の紹介)】これら全ての業務を一貫して1人の人間が行うことである。これらをワンストップでやっている探偵は日本では僕だけであり(SNSにいる他の探偵アカウントと違うのはこの点!)、そのことで依頼者さんが得られる恩恵はマジで計り知れないのだが、まぁここで文章で説明する余力がもうないや。

探偵に依頼や相談をするなんて、本当に人生でピンチの場面だと思う。
そんな重要な局面に立ち会わせてもらって 共に二人三脚で戦っていく。
一生の戦友がどんどん増えていくこの仕事が、天職だと思っている。


(…キマまった。最後自分でもビックリするくらいビシッと決まった…)

 

     

探偵の占い

10年近く前の話だ。僕がまだ新人探偵だった頃。
調査をしていた案件の対象者は、とあるラウンジ(キャバ)嬢であった。
依頼者である奥さんの旦那と不倫をしていた。

既に、ラブホテルでの不倫映像の撮影には成功し、彼女の勤務先の店舗までも特定できていた。しかし最後の詰めであるところの、彼女の自宅のマンションの号室の割り出しが どうしてもできなくて悩んでいた。

集合住宅の場合の号室の特定は結構重要で、証拠としての信憑性が増すし、裁判で内容証明郵便を送る際にも必要になる。

尾行によって特定できた彼女の住んでいるマンションは、港区にある某タワーマンションだった。20階建ての大きな建物でセキュリティは万全。一緒に中に入れば不法侵入になってしまうのでコンプライアンス的にアウト。もちろん外から玄関のドアを見ることもできない。何号室に住んでいるかの割り出しは困難を極めた。 

困ったなぁ…

事務所で悩んでいたところ、先輩のMさんがやってきた。彼は関西出身の凄腕の探偵であり、ちょっといい加減だがどこか憎めない人物である。

「小沢君、例のラウンジ嬢の案件、手こずってるみたいやん?」

「そうなんですよ、不貞は撮れて宅割りまでしたんですが、号室ちょっと厳しそうです…」

「俺なら、号室割れるで」

「え、マジですか!?」

「まかせとき」

そしてなんと、対象者である優子(仮名)の働いてるラウンジに内定調査をすると言いだしたのだ。まさか本人から直接聞き出すつもりとは、なんて大胆なんだ…!

その日の夜、先輩についていき、優子の働いているラウンジに入店した。

先輩は優子を指名。

僕はドキドキしていた。

先輩 / 先輩についた優子 / 小沢 / 小沢についた女子 の4人で話を始めた。

もちろん探偵という職業は明かさずに、普通のサラリーマンの先輩と後輩で、たまたま通りがかった一見さんという設定だ。

さすがは先輩、女の子を楽しませるしゃべりが上手く、どんどん2人と打ち解けて和んでいく。僕もトークに自信がないわけではない、負けじと場を盛り上げる。

優子「Mさんも小沢くんもおもしろ~い、楽しくてもうどっちがお客さんだか分からないや(笑)」

よし、ひとまずは良い感じだ。もはや僕たちが探偵だとは夢にも思っていまい。しかしどうやって話題を自宅にもっていって、かつ怪しまれる事無く号室を聞き出すんだ…?

ここで先輩が仕掛けた。

先輩「そういば俺、占いできるんや」

女子「そうなんだ。生年月日とかで?手相とかで?」

先輩「ちがうちがう。そんな在り来たりな占いじゃなくてな、俺が独自に編み出した、めちゃくちゃ的中率の高い特殊な占いや」

優子「え~どんな占いなの??」

先輩「号室占いや」

僕は震えた なんだこの人は 天才か。笑

女子「え~なにそれおもしろい(笑)」

先輩「でもこれが当たるんや、試しに言ってみ?」

女子「あたし302号室だけど」

先輩「あぁ~302号室ね、はいはい…302号室に住んでる女の子ってのはな…」

適当なことを言うかと思いきや、先程までの会話の中での彼女の性格や情報を踏まえた上での ホットリーディングを用いた内容で、わりとそれっぽい占いになっているではないか。恐るべし号室占い…!

女子「すご~い!結構当たってるかも!」

先輩「せやろ?」

優子「えじゃあ私も占って!私は803号室!」

一瞬だけ先輩と僕の目が合った。

勝った…

それからは、ひとしきり話をしてから、僕らは店を後にした。

こうして依頼者には、全ての情報と証拠をそろえて調査報告をすることができたのだ。このMさんの必殺「号室占い」は探偵仲間の間でも、いまだに軽い伝説となっている。

とはいえ、占いの最後に『近いうちに、自分のした事に対しての天罰がくだる可能性が高いから要注意やで』というブラックユーモアを添えていたあたり、この占いは案外当たっているのかもしれない。