探偵ときいてどんな人物を思い浮かべるだろう?
シャーロックホームズ、名探偵コナン、金田一少年あたりでしょうか。
(個人的には幽遊白書の霊界探偵リスペクト)
辞書で「探偵」を調べると
1 他人の行動・秘密などをひそかにさぐること。また、それを職業とする人。
2 敵の機密や内情をさぐること。また、その役目。スパイ。隠密 (おんみつ) 。密偵。
と出てきて、少し厨二病心をくすぐられる。
現代においての探偵とは、探偵社や興信所に所属する調査員の事を指すことが多い。2018年現在で探偵業の登録は、およそ6000弱あるが、実際に事業が成り立っている探偵社は極僅か。ちなみにその内の4000位が個人登録の探偵だ。
警察が殺人や刑事事件を担当するのに対して、探偵は民事事件の解決を仕事とする。日本の警察には「民事不介入」という原則があって、一般市民同士のいざこざには介入できない事になっている。そこで探偵の出番というわけだ。
探偵の歴史も説明しよう。
イギリスでは、1749年に「バウ街の警吏」と呼ばれるイギリス私服刑事が活躍したのが前身で、この刑事が1800年代に私立探偵となったのが探偵の始まりといわれている。
アメリカでは1841年、アメリカンシカゴ創立のダン・アンド・ブラッドストリート社が調査会社を設立。ちなみにアメリカの探偵は結構ヤバい。州にもよるが3段階の免許制度が定められていて、最上位の免許の取得には5年以上もかかるけれど、武器の所持が許される様な公的制度がある。ボディーガード的な位置づけで、強盗を防止する仕事とかもする、ピンカートン探偵社が有名。アメリカの探偵は高給取りなのです。
日本の探偵の歴史といえば、時は乱世、産業革命がひしめく明治時代。1889年(明治22年)に、日本橋の士族・光永百太が探偵社を設立したのが始まりといわれている。まぁここら辺諸説ありますけどね。
日本の場合も諸外国と同様に産業革命が起こったものの、比較的社会は安定していた為、積極的に情報価値を認める企業が少なかった。これにより、イギリスやアメリカとは違った形で日本の探偵は発展していく事になる。こうして浮気調査・婚前調査・興信調査などが主な業務となった訳だ。