投稿者「探偵小沢」のアーカイブ

探偵は嘘をつく

誰しも「嘘つきの羊飼いの少年」という寓話を聞いた事があるだろう。

ある少年が羊の群れの番をしていて退屈になり、村人に向かって叫んだ「狼が襲ってきたぞ」。みんな助けに来たが、もちろん狼はいない。少年は「狼は逃げた」と言い、村人は彼の機転を褒めた。次の日も、その次の日も彼は嘘をついた。しかし四日目に本当に狼が来た。少年は必死に助けを呼んだが、村人達は無視した。少年も羊の群れも 食べられてしまった。

この物語の教訓は【いつも嘘ばかりついてると、本当の事を言っても、誰も信じてくれなくなる】という教訓を示した寓話であると一般的には受け取られている。しかし僕から言わせればこの物語の教訓はこうだ。

 

同じ嘘を二回つくな

 

探偵は嘘をつくプロとも言える。あなたは【嘘】というものについて果たしてどれだけ考えた事があるだろうか?探偵スキルのみならず、現代社会を生き抜く上で重要なのが「嘘をつく能力」である。ここでは嘘の素晴らしさを、僕は伝えたい。なんせ世の中は 嘘でいっぱいだ。

悲しいかな、現代日本の教育シーンにおいては一般的に「嘘をつくのは悪いことだ」という教育が行われている。にも関わらず、嘘をついた事のない人間など存在しないのは実に皮肉である。物心のついた子供は、さも当然の様に学校や家庭で嘘のつき方をどんどん学んでいくのだ。あなただって最初は下手な嘘しかつけなかったはずである、しかしそれが今ではどうでしょう、立派に嘘をつける大人になっているではありませんか!

―それはなぜか?

人とのコミュニケーションにおいて、嘘は必要不可欠なものだからだ。

異論はもちろん認める。だが道徳やモラルの観点はさておき、嘘の要素を完全に排除してしまうと、人間関係というのは かえってぎこちないものになってしまうのである。

 

そもそも人が嘘をつく時には 何かしらの理由が存在する。極論を言えば、自分の目的達成に向けて他者を誘導するために人は嘘をつく。もちろん無自覚に嘘をついている人も多いが、嘘の本質は「誘導」だ。嘘をつくのが上手いという事は、誘導力があるという事なのだ。

人間関係を円滑にする白い嘘(white lie)と呼ばれるものがある。例えば『お世辞』。本心では思ってもいない事を発言するわけだから、嘘をついていると言えるだろう。嘘も追従も世渡りだ。あとは『誇張』や『大げさな表現』『オーバーリアクション』も、一種の嘘のエッセンスが含まれている。「相手をいい気持ちにさせたい」「話を盛り上げたい」、そして「相手との関係性を良くしたい」という意図がある時に、人は少なからずの嘘を並べているのかもしれない。

また、聞き手が聞いた瞬間に、本当の事ではないと判ること —明らかな嘘— を聞かせて、それが嘘だという共通認識を確認し合って楽しむことがある。一緒に笑うため、すなわち『ユーモアとしての嘘』だ。欧米人がこの手のジョークを多用するのは周知の事実だが、ナンパ師もよく使うテクニックである。とどのつまり、嘘(ユーモア)が無い人間との会話は概して退屈なものになってしまうのである。

これは少し拡大した解釈にもなるが、『頭の中で思っている事を言わないでいる』のだって嘘と捉えることもできるのではないだろうか。「本音と建て前」という言葉が存在するように、人は社会生活において本音と建て前を使い分ける。多かれ少なかれ、人間というのは「真実と嘘」という二面性を常にはらんだ状態でコミュニケーションを行うのだ。嘘つきは泥棒のはじまりではなく、社会生活のはじまりだ。

セックスだって、男女の織り成す演技にまみれた嘘と虚構なのかもしれない。これはなんかカッコつけて言ってみたかっただけで深い意味はまるで無い、ごめん。

小説やドラマ、ゲームにアニメや漫画だって実際には存在しない架空のものであり、フィクション(嘘の物語)だ。紀元前からの演劇をはじめ、古より人間の娯楽においてフィクションが必要不可欠であったことは言うまでもないだろう。なかでもSF(Science Fiction)の中には創造上のテクノロジーだったものが、いつしか現実のものになっていたりするのだから感慨深い。嘘から出た実である。

 

ところで、僕は探偵として今まで数多くの不倫の現場を目撃してきた。そして依頼者に対して不倫の報告をしてきた。信頼を裏切られ、絶望して、涙を流して崩れ落ちる人を目の当たりにしてきた。

そこでみなさんにオススメの嘘がある。
そう、『相手の為の嘘』だ。

この『相手の為の嘘』を上手につけるようになれたら、人を傷つけにくくなる。大切な人を守る事ができる。だからこそ、嘘をつく技術を磨け。その嘘をつき通せ。後ろめたさや罪悪感をおくびにも出さずに嘘をつけ。嘘をつくのが罪ではない、それを嘘だと感づかれる事こそが罪だ。パートナーを傷つけるな、墓場まで持っていけ。僕から言わせれば、探偵に浮気調査を依頼されている時点で、既に二流だ。

 

さてここまで嘘の必要性について語ってきたが、絶対についてはいけない嘘もある。それは『自分に対しての嘘』だ。嘘をつくことが上手くなってくると、自分に対しても嘘をつくのがだんだん上手くなってくる。だが、自分の信念や気持ちに対しては決して嘘をついて(裏切って)はいけない。自分を騙してはいけないのだ。自分を信じることができなくなると、自分という人間を乗りこなせなくなってしまう。

僕はかつて、嘘の技術を磨き続けるあまり、自分すらも無自覚に騙すことに成功していた。嘘をつく事による誘導は非常に強力だが、その反面リスキーでもある。失った自分への信頼を取り戻すのには、とても長い時間がかかった。

 

っていうか、大学の履修の必修科目に「嘘のつき方」を追加すべきだと思う。あとは「ミスチル」と「スマブラ」と「SNS映えするカフェで異性の存在をほのめかす写真の撮り方」も追加してくれ。そしたら僕もフル単とれたはずだ。

 

探偵は嘘をつくプロとも言える。あなたは【嘘】というものについて果たしてどれだけ考えた事があるだろうか?この文章やブログも、まやかしなのかもしれない。

探偵の聞き込み

先日こんな依頼があった。

「ある一軒家の購入を検討しているんですが、隣に相当変わった人が住んでいるという噂が立ってるんです。不動産屋からは、その変人のせいで物件の値段を少し下げていると聞きました。隣の家の人物の調査をお願いできますか?」

珍しく浮気調査ではない依頼。尾行や張り込みではなく、いわゆる聞き込みがメインとなる調査だ。やりましょう。何を隠そう、小沢は聞き込み調査も得意なのだ。

聞き込み調査は役作りが大事だ。まず聞き出したい情報から逆算して、それを知ろうとするのに自然な人物像と設定を設けて、そう見られるような服装や風貌で調査に臨むのだ。もちろん、あくまで探偵ということは伏せなくてはいけない。

今回の調査では「趣味は映画鑑賞で大学の専攻は文化人類学、温和な性格で妹想いだけど、ちょっと不器用な兄」という疑似人格でいこう。ちなみに ここまで細かく人格設定する必要はまるでない。好きな映画監督はデヴィッド・フィンチャーです。

早朝に現場へ到着。
家の前には…

あ、ヤバい。

ヤバいヤバい。
既にこの家ヤバいぞw

石の並べ方に只ならぬにこだわりが感じられるし、水道修理のステッカー集めすぎ。
っていうかなんだよ魂って。笑

気を引き締めて聞き込みを開始。探偵が近隣住民の聞き込みをしていく際には、原則調査対象の居住先から離れた家の住人から聞き込みを始めて、順番に少しづつ調査対象者の家に近い住人へと聞き込んでいくのがセオリーだ。

探偵の聞き込みのテクニックは色々あるのだが、今回は最強の聞き込みのチートアイテムを紹介しようと思う。

それは…

Amazonギフト(500円)である。

選ばれし者のみが手にすることのできる この神聖なるホーリーカード。

聞き込みをする際に、このAmazonギフト券の封筒をわざと手にたくさん持って、おもむろにチラつかせるのだ。こいつなんか配ってんじゃね?感を醸し出すことによって、まずは会話を成立させる。業界でいうところの【Amazon券オープナー】だ。すかさず「あ、これつまらないものですが…お話のお礼に受け取ってください」と手渡すと、あーら不思議。知りたい情報がぽんぽん出てくる。

そう。

人はみな、Amazonギフト券の前には無力なのだ。

風の前の塵に同じ。
動かざること山の如し。
オレ オマエ マルカジリ。

主婦とか本当にすごいですよ、火曜サスペンス劇場の登場人物みたいにペラペラしゃべってくれるからマジで捗ります。

中にはこういうのを受け取らない方もいるんですけど、そういう人って「謝礼とか受け取らないで親切に話をしてあげている自分」ってのに陶酔しちゃってることが多いので、逆に断ってからの方が 気分が良くなって饒舌になるんです。

ちなみにコンビニとかで買えるAmazonギフト券は最低金額は1000円からなんですけど、このAmazonのサイトだと500円ギフト券が唯一買える。しかも一枚一枚が個別に包装されているので見栄えも良いからサッと渡しやすい。5000円で小刻みに10枚配れるって結構便利なんですよね、わりと経費の節約になります。おいそこ、セコイって言うな。探偵はこういう細かい積み重ねで事件を解決に導いていくのだよワトソン君。

ギフト券を巧みに捌いた小沢は、見事に対象者の情報をゲット。毎日定時になるとヤバい音楽が家から爆音で聞こえてきたり、奇声を上げながらお札を道にばら撒いたり、週1ペースで家の前にパトカーが止まってたり、鍵が開いてると近所の家の中に勝手に上がり込んじゃうとか、まぁ無事にヤベー奴ということが判明致しました。(聞き込み前からわかってたけど)

最後に、その対象者が1時間かけて庭の石の配置をいじっている映像を撮影してから調査終了。依頼者さんに報告書を提出しながら説明をした。

「いくら安いからって、そんな人の隣には住めないなぁ…迷ってたけど、これでこの物件を諦める踏ん切りがつきました。一生の買い物と比べたら とても安い出費でした、どうもありがとうございました」との事。

  

とんでもない。
こちらも結構楽しませて頂きましたから。
♰ 魂

  

探偵のタクシーガチャ

探偵として調査をしていると つくづく実感するのだが、調査の現場には運の要素が必ずついてまわる。ほんの少しの偶然とタイミングで、調査が成功するか否かが決定してしまうことがあるのだ。もちろん探偵側もあらゆる事態を想定したり、経験則から運の要素を極力排除して、調査を確実なものにしていく努力はするのだが、実際にはどうにもならない要素も存在する。

その要素のひとつに「タクシー」がある。

尾行中の対象者がタクシーに乗ったり、急な車両(主に浮気相手の車両)が登場したりすると、こちらもタクシーを使用せざるを得ない。そんな時に限って後続のタクシーがなかなか捕まらなかったりする。まぁこればっかりはもう運だ。

そして何よりタクシーの運ちゃん、これがマジで運ゲー。いわゆる「タクシーガチャ」と言われるものだ。ガチャで引いた運ちゃんのランク次第で、追えるか追えないかが決まってくる。ちなみにリセマラはできない。

タクシー尾行は、乗車してから発進するまでの初動がマジで大事だ。誇張抜きで本当に数秒単位の勝負になってくる。この難しさは実際にやってみたことのある人しかわからないだろう。

急いでタクシーに乗車するや否や、海外ドラマの主人公ばりに「あの前の車両を追ってくれ!」とビシッと指さしながら叫ぶと、たいていの運ちゃんは「はぁ?何言ってんだコイツ?」って顔で見てきます。こっちがこの台詞をカッコよく言う為に練習したのも知らずに。

「あ、ですから、すみません前の車両について行ってください」とか言い直しても、「え?え?え?どの車両をですか?」とまごつきだす。「前の車両はお連れ様ですか?」とかもよく聞いてくるから「違います」と答えると、さらに「はぁ?」みたいな顔をしてくる。ですよね。うん。それが普通の反応ですもんね。仕方ないと思います。
しかし無常にもそのやり取りの間に、対象者の乗った車両はもうほとんど見えない所まで走っていってしまうのである。ガッデム。

さて初動をなんとかクリアしても、運ちゃんとの攻防はさらに続く。「実は僕、探偵やってまして、奥さんからの浮気調査の依頼で前の車両を追っているんですよ。見失わない様に、かつ後ろをつけているのをバレない様に走ってください」と説明しなければならない。

「いやいやそういうの困るんですよねぇ~…」とかいうやる気の無い運ちゃんはハズレ。赤信号をギリギリで行かれてしまって見失ってしまうのが関の山だ。

だが中には「フフフフ…お客さん…タクシードライバー歴20年…ずっとこういうシチュエーションを待ってたんですよぉ!任せてくださいぃ!」とか激アツな人がいたりもする。こういうレア運ちゃんを引いた時はラッキーだ。程よく車間距離を空けてくれたり、信号付近でも結構頑張ってくれる。そんな運ちゃんの時はこちらもテンションが上がってしまい、つい別働してる仲間に「こちら小沢、現場が動いていたので連絡できなくてすまなかった…あぁ、なんとか優秀なタクシーを拾えたので無事にターゲットは追えている。そっちの首尾はどうだ?合流できそうか?」とかイキった電話をしたりしなかったり。

あとそうだ、1番すごかった運ちゃんは今でも忘れない。事情を説明すると、「はい…」とだけ返事したかと思うと、マジで絶妙なタイミングで車線変更や右左折してくれたり、対象者の車両との間にわざと別の車両を何台か挟みながら追尾したり、交通事情で分断されて対象者の車両を見失ったとしても「この方向だったら…」とかつぶやきながら地元の人しか知らない様な ほっそい道をびゅんびゅん走り抜けて近道をして追いついたりしてた。ぶっちゃけ僕の車両尾行よりも上手かった。いわゆる「神タクシー」だ。無事に対象車両の尾行が成功した後、こやつはただ者ではないと思いながらお礼とともに「お主、何者じゃ?」的なことを伺うと、静かにこう言った。

 

「…あぁ、前にお兄さんと似たような仕事をしてたんですよ。ゴシップを追うパパラッチでしたけどね。こちらこそありがとうございます…ちょっとだけ昔の血が騒いじゃいましたよ……(暗黒微笑)」

 

にゃ~~ん 抱いて///

現役探偵が教える尾行のコツ

「尾行」という言葉の意味は


気づかれないようにあとをつけて行くこと
                        

 by広辞苑

みなさんも、探偵といえば「尾行」っていうイメージ、持ってますよね?
そう、探偵はこっそりと対象者のあとをつけて、尾行によって決定的な瞬間をおさえていくわけです。探偵の醍醐味ともいえるでしょう。

その尾行において一番大事なのが
「バレないようにすること」です。

まぁ当たり前ですよね。
だってもし尾行がバレてしまったら
探偵は仕事にならないわけですから。

じゃあどんな風に尾行をしたら、バレないのか
そのコツを教えちゃいます。

    

尾行のコツは大きく分けて3つあります


1. 他人に成りきる
2. 観察と想像力
3. 距離の調節

まぁ尾行ってのは奥深いもんなんで、色々と注意しなきゃいけないことあるんですが、特に大事なのはこの3つです。 それぞれ順番に解説をしていきます。

    

    

1. 他人に成りきる

よくテレビとか漫画で、コソコソ尾行して相手に振り向かれたら、サッと電信柱に隠れたりするのを観たことありませんか?

でもアレは嘘です。
実際の探偵は「隠れながらの尾行」はしません。

じゃどういう尾行をしているかっていうと
「周囲に溶け込む尾行」をします。
隠れたりしないで、堂々と道を歩いて尾行するんです。

つまり尾行がバレないようにするには
「対象者の視界に入らない」のではなくて
「対象者に探偵だと思われなければいい」のです。

ってことは「その場所に居そうな人」に成りきっちゃえばいい

例えば、もし街中なら
「そろそろお腹すいたし、何か食べようかな~」
と思ってる人に成りきって
ちょっとお店の看板とか眺めてみたり

もし遊園地なら
「じゃあ次はどのアトラクションに乗ろうかな~」
と思ってる人に成りきって
ちょっとハシャいでみたり

もしオフィス街なら
「あー今日も仕事疲れたなぁ…帰ったらすぐお風呂入ろう…」
と思ってる人に成りきって
ちょっと疲れた表情で下向きながら歩いてみたり

こんな感じで、自分の人物設定というか、キャラ設定をしながら尾行すると、尾行がバレにくくなります。だって仮にそういう人達が視界に入っても、まさか探偵だとは思わないですから。

だからもう究極、自分が探偵ってことを半分忘れちゃうとベストです。笑
そうすれば、対象者が急にUターンとかしてきても、全然動揺しないでやり過ごせるようになりますから。

ちなみに僕は尾行中、対象者から「すいませ~ん」って急に声をかけられて道を聞かれたことがありますけど、自分はもう探偵じゃない設定がしっかりできてたんで全然動揺せずに「あ、はいはい。それならたぶん~…」とか言って冷静に道案内をした後、そのままその日の最後まで尾行をやりきった経験ありますからね。だから本当に大丈夫です。笑

とにかく「他人に成りきる」こと。これが尾行コツです。

     

2. 観察と想像力

尾行ってのは、ただ単に後をついていくだけではなく、対象者を観察したり、想像力を働かせる必要があります。

ところで人間の動きには「予備動作」というものがあります。

予備動作ってのは、人間が何か行動を起こす前には、その「準備の動き」ってのが基本的に存在するんです。目線、歩く速度、身体の重心、姿勢など。それらをしっかりと観察することで、対象者の行動をある程度、事前に察することができます。

例えば、対象者が急に後ろを振り返ることがたまにありますが、その振り返りにも予備動作として歩幅の変化などの僅かな予兆が存在します。それを見逃さなければ、こちらも対象者の動きにスムーズに対応することが可能になります。

たまにネットの探偵記事とかで「探偵は対象者と目が合わないように、対象者の靴を見ながら尾行します」とか書いてあったりするけど、そんな尾行をしているのはまぁ新人探偵くらいですね。しっかり対象者を観察できるようになれば、慌てる必要はなくなりますから。

観察、マジで大事です。

それと「想像力」も必要だったりします。

例えば
対象者がいきなり小走りになったら?
頻繁にスマホを弄りだしたら?
大通りの道路わきでキョロキョロしだしたら?

それらの行動をするのには【必ず】なんらかの理由があるんです。その理由を導き出す為には、想像力を働かさなければいけません。対象者の様子はもちろんのこと、周りの状況、時間帯、シチュエーション、依頼者からもらった事前情報などからも推測ができるかもしれません。

「もし自分が対象者の立場だったら…」
という風に想像力を働かせると、対象者の動きがなんとなく読めるので、尾行の安定度が飛躍的に上昇します。だから、単に対象者をボケーっと見てるだけの探偵ってのは二流なんですよ。



かの大先輩、シャーロックホームズもこう言っています。

『ただ見るんじゃない、観察しろ』

  

     

3. 距離の調節

尾行は対象者との距離が、
離れすぎたら見失ってしまうし
逆に、近すぎても怪しまれてしまいます。
だからその間の「ちょうどいい距離」で尾行しないといけません。この「ちょうどいい距離」の調節が一番難しいんですよね。

もし探偵じゃない一般の素人の方が尾行をすると、新宿とかの人混みだったら、まぁせいぜい15分くらいで見失いますからね。尾行やったことある人はわかると思うんですけど、本当一瞬で消えちゃうんですよ。 

例えば曲がり角で、対象者を追いかけて自分も曲がり角を曲がると、もう対象者の姿が見えないっていうパターンね。もう本当に絶望しますよ。笑

曲がり角での距離の調節については、まず、対象者が曲がり角を曲がったら、探偵は見失わないように一時的にダッシュをして距離を詰めます。そして曲がり角の手前で一気に減速して、あたかもずっと普通に歩いていたかの様に呼吸を整えます。それでおおよそ7~8歩ぐらい後から追いつく感じで距離を調節します。

他には、例えば駅の改札の中だったら、駆け込み乗車をされては困るので、いつもよりも対象者との距離を詰めます。逆に見通しの良い場所だったら、いつもよりも対象者との距離は離します。

こんな感じで、探偵が尾行する時の、対象者との距離ってのは常に一定ではないんです。距離を離すところは離して、詰めるところでは詰める。難しいですが こればっかりはもう自分の感覚として身につけるしかないです。現場での経験がものを言います。

  

はい、というわけで順番に解説してきました
尾行のコツ もう一回振り返っていくと

1. 他人に成りきる
2. 観察と想像力
3. 距離の調節

この3つを習得すれば
上手く尾行ができます。
みなさんもぜひ試してみてください。

   

  

いや、でもよくよく考えたら、試す機会なんてないか。笑